婚約指輪の起原

婚約指輪として使われ出したのは紀元1世紀頃の古代ローマの時代と記された文献が残っていますから、2000年以上の歴史を持つ事になります。
ただし当時は鉄のリングを愛の印としてパートナーとなる女性に男性から贈られるのが常でした。
指輪に婚姻を意味づける形はすでにできていた事になります。
左の薬指に指輪をはめる風習は古代エジプトから伝わったものであり、命と創造を象徴する薬指は、神へ愛・エロスが指の先から心臓へつながっていくという考え方が、婚約指輪と結びついたのです。

指輪そのものはギリシャ神話にもたびたび登場していますから、紀元前10世紀頃にはすでに指輪が様々な形で使われていた事を物語っています。
ただし婚約指輪はあくまでも契約の印であり、さらに結婚の儀式に欠かせないアイテムとして使われるようになるのに、15世紀初頭までまたなければなりませんでした。
ブルゴーニュ公シャルルの公女マリアと、ハプスブルグ家王子マクシミリアン大公との婚約式で使用されたのが、歴史上最古の婚約指輪とされています。
同じ頃にダイヤ研磨術の進歩と共に、指輪に宝石をはめ込む技術も開発されています。
黄金の指輪が使われ始めたのは2世紀頃であり、細工技術の進歩と共に少しずつ豪華さが加えられるようになっていきました。

デザインも様々な形が施されるようになりました。
ちなみに公女マリアとマクシミリアン大公との婚約式の時は、聖母マリアと公女マリア、およびマクシミリアン大公それぞれの頭文字をかたどるMの文字型にデザインされたものが、使われています。
今回は婚約指輪の歴史についてのお話です。